文化芸術活動、女性は積極的・市アンケート
update 2004/9/19 15:13
函館市内の男性は女性に比べ、各種公演・展示の鑑賞や、自らの出演・参加の機会が少ないことが、函館市による文化芸術活動についてのアンケートで分かった。ただ、文化芸術の振興については、男女とも9割近くが大切だと答えており、振興策の重要性についての考えでは一致している。
市が「文化芸術振興に関する条例」の制定に向け、6―7月に実施。18歳以上80歳未満の市民2000人にアンケート用紙を郵送し、624人(31・2%)から回答を得た。
過去1年の鑑賞の有無では「鑑賞した」と答えた女性は62・3%で、男性は50・6%。鑑賞していない理由については、男女とも「時間的な余裕がない」が最も多く、全体では48・3%となった。
出演や出品など、自身の活動については、女性の「参加」が20・5%だったのに対し、男性は11・1%にとどまった。参加したジャンル別のトップは、女性が「茶道、生け花、書道、園芸など」(39・5%)、男性は「絵画、写真、工芸、陶芸」(39・3%)だった。
文化・芸術活動全般の振興についての問いでは、「大切」「どちらかといえば大切」を合わせた割合が、女性で89・2%、男性で87・0%とともに高く、全体でも88・4%の高い水準を示した。
ただ、函館市の文化・芸術活動の現状については、男女とも「盛んだとはあまり感じない」がともに最多。「盛んだとはまったく感じない」を加えた割合は、全体で52・4%と、厳しい数字になった。
市教委社会教育課は「全般的に女性の積極さが目立つ結果になった」と分析。その上で、「ともに参加率事態は低いが、多くは文化教育活動を盛り立てていく必要性を感じている実態も明らかになった」としている。
同教委は今後、各種団体へのアンケート結果なども参考に、本年度内の条例制定を目指す。
提供 - 函館新聞社
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