桧山管内 水産・港湾被害が拡大

update 2004/9/16 10:13

 【江差】台風18号で高波・高潮の被害が集中した桧山管内では、漁港や港湾の損壊、漁船の流出沈没、養殖施設などの損壊といった水産被害も拡大し、合計の被害額は約22億4778万円に達し、被害が深刻化している。

 桧山支庁がまとめた、15日午後5時現在の被害状況によると、水産被害の総額は約7億2054万円。奥尻町は約4億81730円、大成町で約1億2000万円、乙部町で3741万円に上る。

 漁船の沈没・破損は、大成町で180件、奥尻町78件、乙部町60件に上り、管内全体で372件、被害額は1億8284万円に達した。

 加工場や養殖施設など共同利用施設の被害は127件、被害額は3億177万円。奥尻町神威脇のアワビ養殖センターでは種苗が全滅し、船揚場やウニ・アワビの養殖いけすも大きな被害を受けた。熊石町の熊石漁港でもアワビ畜養施設内で土砂運搬船が沈没、同町などで施設への影響を調べている。大成町貝取澗の水産種苗育成センターも冠水した。

 漁港や港湾施設の被害は、10町で35カ所、被害額は約15億2724万円に上る。大成町の久遠漁港では南防波堤のケーソン6基、合計90メートルが、奥尻町の青苗漁港でも防波堤のケーソン1基がそれぞれ破壊された。

 上ノ国町の石崎漁港でも防波堤の胸壁約80メートルが破壊、5億円規模の被害が発生した。乙部町の元和、上ノ国町の上ノ国など、管内のその他の漁港でも被害が生じている。

提供 - 函館新聞社



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