七飯・合併問題で町民説明会/町長から責任問う声
update 2004/9/16 10:13
【七飯】七飯町は鹿部町との合併問題に関する町民説明会を15日夜、大沼婦人会館で開いた。水嶋清町長は「新たな行政需要が生じる見込みの中では、何としても国の財政支援が必要」と述べ、来年3月末までに鹿部との合併に向けて再度取り組む考えを示した一方、行財政改革の推進など、今後の行政運営に向けたビジョンを示した。ただ、合併協議が終結した事態に対し、集まった約150人の町民からは町長や議会の責任を問う声が大勢を占めた。
水嶋町長ら町幹部のほか、議員14人が参加した。
同町長は冒頭、4月30日の法定協議会第9回会合から、7月22日の第10回会合の間の動きについて説明。新市の名称問題の解決を目指していた経過を示し、「はっきりした事を町民に知らせる機会がなかった」として、謝罪した。
その上で、「国からの財政支援を受けるには来年3月末までの議決が必要で、あと半年しかない。新合併促進法施行後の段階でも、七飯と鹿部が一緒になると見越している」と述べ、今後も鹿部との合併を模索する考えを示した。
また、今後に向けた取り組みとして、行政のスリム化や事業の民営化・外部委託の推進といった行革推進などを挙げ、町民に理解を求めた。
集まった町民からは、今回の合併破談の原因が両町議会の対立にあった点などから、議会の責任を指摘する声が多く、「財政的に押し迫った中で、どう生きていくか考えなかったのか」「まず町民を説得しなければならなかったのでは」などと、痛烈な指摘が相次いだ。議員側からは、特別委員会で七飯市と議決した一連の経過について説明し、陳謝する場面も見られた。
説明会は今後、16日に町文化センター、17日に大中山コモンで開かれる。時間は両日とも午後6時半から。
提供 - 函館新聞社
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