台風18号/道南被害総額は58億円超

update 2004/9/14 10:12

 渡島、檜山両支庁がまとめた13日午後5時現在の台風18号の被害状況によると、被害総額は道南全体で58億746万円に上った。住宅被害は1043棟(806世帯)で、総額1億5181万円。産業別では、農業34億1286万円、漁業6億9728万円、林業1億3036万円などとなっている。

 檜山管内10町の建物損壊や農林水産被害の総額は26億5879万円に達している。被害が集中した大成町など集計が進んでいない町もあり、被害総額は、今後さらに増大する見通しという。

 檜山の被害額の内訳は、住宅や公共施設など建物の被害が496棟、2億3682万円に達した。農業被害は12億7472万円。田畑の被害は9億8138万円、被害面積は3397ヘクタールに及ぶ。

 管内10町が管理する河川や道路、漁港などの損壊は101カ所。被害額は4億3460万円。漁船や漁港施設、漁具などの水産被害は4億4909万円。漁船の被害は334件で、沈没・流出37件、破損297件だった。民有林を中心とする林業被害は5338万円、文教施設の被害は3102万円だった。

 高波などで建物に大きな被害を受けた大成町などでは、被害額の集計が進んでおらず、現点では総額に含まれていない。

 また、檜山管内の人的被害は同日現在、倒木が頭に当たり今金町の男性(47)が軽傷を負ったことが判明し、死者1人、重軽傷者7人に達している。

 一方、渡島管内の被害総額は31億4867万円に達した。住宅被害が668棟、4849万円。住宅以外の建物を含むと1257棟、9590万円に上る。

 農業被害は3852件、21億3814万円、漁業は364件、3億8882万円、林業は290件、7699万円にそれぞれ膨らんでいる。(松浦 純、金澤 匠)

提供 - 函館新聞社



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