市民の手で蒜沢川に渓畔林再生を、学習会開き理解求める
update 2004/9/12 13:23
【七飯】民間非営利団体(NPO)法人「北の森と川・環境ネットワーク」(GRNet、函館市五稜郭町、鎌鹿隆美代表理事)が、函館市と七飯町の境界線に流れる蒜沢川で、行政に頼らない市民の手による水辺の林(渓畔林)の再生事業を進めている。11日には七飯町大川9の東大川振興会館で、育苗を担う「樹木のパートナー」の第1回ボランティア学習会を開き、参加を呼び掛けた。
同事業は、函館土現が砂防工事を進める蒜沢川の渓畔林を再生させるため、約1ヘクタールにブナなど30樹種約3万本の苗を植栽する計画。市民の手で育苗、植苗、下草刈り、除伐まで行い、事業期間は13年間を見込んでいる。
「樹木のパートナー」は自宅や学校で育苗する制度で、既に七飯大中山小や、函館三育小などから約400人が参加。本年度から事業に着手し、3年かけて苗を育て、2007年10月に植苗を予定している。
学習会には約20人が参加。影山欣一副代表理事が「河川生態系での渓畔林の役割」について解説し、「一緒に地域に適した森をつくっていきたい。参加者は500人、1000人と広がっていくはず」と、樹木のパートナーへの理解を求めた。出席者からは「自分たちで解決することが大切と実感した」「ぜひ参加したい」など、共感する声が相次いでいた。
第2回学習会は19日午後1時半から、七飯町文化センター(七飯町本町)で開かれる。問い合わせはGRNet TEL54・9283。
提供 - 函館新聞社
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