台風18号/市役所に臨時相談窓口設置

update 2004/9/10 11:44

 台風被害が次々と明らかになった9日、函館市は対応に追われた。8日始めた避難所の設置や水の供給を延長したほか、被災者向けの臨時相談窓口を市役所本庁舎に設置。突然の災害に戸惑う市民を支援したが、亀田支所では8日から続く停電で、業務に支障が来すなどトラブルも発生した。

 相談窓口は午後5時に開設したこともあり、9日の問い合わせは約20件にとどまった。市総務課防災係によると、内容は(1)庭の倒木の処理(2)家屋修理費の低利融資制度(3)市民住宅への入居希望―など、さまざま。窓口は17日までの予定で、「10日から混雑するのでは」とみている。

 9日の避難所は、市海員水産会館(同市豊川町)だけで、3世帯5人が宿泊。同課によると、いずれも屋根が強風で飛ばされたり、家屋が壊れた被災者で、「家屋の修復状況に合わせる予定で、設置期間は決めていない」と説明している。

 水の供給は断水がなかったため、停電でポンプが稼働せず、水が使えなかった高層住宅の住民が対象。市水道局によると、前日106件あった要請も、午前中の7件に減少。配布したのは、10リットルの水袋168個だった。

 市亀田支所(同市美原1)の送電ストップは、8日午前9時ごろから9日午後1時半まで。コンピューターが使用不能となり、8日は住民票などの各種証明書が発行できなかった。同日は約170件の申し込みがあったが、市役所本庁などに回ってもらったという。9日は送電開始まで、簡易発電機を稼働し、ファクスを使って業務を再開。本庁でプリントした証明書を受信し、同支所で押印し、発行した。同支所は「業務に支障が出ないよう、自家発電設備を導入することを決めた」と話している。

 相談窓口への問い合わせはTEL27・5201―5203。

提供 - 函館新聞社



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