台風18号/道南一帯で6万7千戸が停電

update 2004/9/9 10:25

 渡島・檜山管内では6万7690戸が停電した。北海道電力函館支店によると、台風で6万戸以上送電が止まったのは初めてで、全戸の約19%に及ぶ大規模な被災となった。午後8時までに約2万600戸が復旧した。

 原因の大半は、強風ではがれた屋根のトタンや倒木による断線で、午前6時半ごろから停電が始まった。同社社員や関係機関160人が現場に出て復旧作業に当たったが、2次災害防止のため、作業を本格的に開始したのは、台風が去った正午ごろ。日暮れには間に合わず、完全復旧は9日未明まで掛かる見通し。

 停電により、市内・近郊各所は「開店休業」状態。中でも自治体庁舎が深刻で、送電異常のなかった函館市役所を除き、七飯や大野、上磯など周辺町役場の機能がまひ。自家発電で対応したところもあるが、パソコンの電力を賄うことができず、ほとんどの業務がストップ。渡島合同庁舎(函館市美原4)も、非常灯などを点灯する予備電源しかなく、業務に支障を来したという。

 病院への影響も大きく、函館中央病院(同市本町)では、レントゲンや検査機器、事務用のパソコンなどが使用できず、外来を休診。手術も延期した。

提供 - 函館新聞社



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