北大水産学部、マリンサイエンス研究棟建設へ前進
update 2004/9/9 10:24
北大が水産学部(函館市港町3)に建設を計画している研究施設「マリンサイエンス創成研究棟」(仮称)の施設補助金約6億円が、文部科学省から財務省に提出された、来年度予算の概算要求に盛り込まれた。予算化されれば、函館市も来年度、建設費として約1億円を寄付する方針。北大や市は、12月の最終決定に向け、財務省に予算措置を要望していく。
文部科学省によると、国立大学が独立行政法人となった4月以降、今回のように、自治体の寄付を受けて建物の建設費をまかなうのは初めて。同省は「この先、こうした形での資金確保は、どんどん出てくるのではないか」(文教施設企画部)とみている。
計画されている施設は、3階建て、延べ面積は約2500平方メートル。当初、「マリンフロンティア研究棟2号棟」として計画されていたが、地域の新産業創出といった側面を前面に出すことなどから名称を変更した。
市は「函館国際水産・海洋都市構想」の一環として、研究施設の拡充に協力する方針で、これまで北大と協議。地域の民間企業などとの共同研究スペースを確保し、産学官の研究拠点のひとつとするため、資金提供の方針を固めている。
同施設は2004年度の概算要求で建設費が見送られ、最終的には調査費約500万円がついた経緯がある。05年度概算要求に盛り込まれたことから、建設に大きく前進したと言えるが、北大は「現時点では何も分らない」とし、市は「予算がつくよう、引き続き国に要望を続けていきたい」と話し、慎重な姿勢を見せている。
提供 - 函館新聞社
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