オーディンフーズ、マザーズ上場へ

update 2004/9/8 10:19

 宅配ピザチェーン「10・4(テン・フォー)」を全国展開するオーディンフーズ(函館市柏木町、長谷川英直社長)は7日までに、東証の新興企業向け株式市場マザーズへ上場する意向を固めた。2006年秋になる見通しで、函館企業の上場は、信販大手のジャックスや、木材・住宅販売などのテーオー小笠原に次ぎ3社目。調達した資金を基にアジア各地に進出する方針だ。

 マザーズは、東証1、2部など、企業の実績を重視する市場と異なり、成長性があると判断されれば株式公開ができる。ベンチャー企業の資金調達の手段として活用されることが多く、プロ野球、近鉄球団の買収に名乗りを上げているインターネット関連サービスのライブドア(東京)も上場している。

 同社は、役員や社員が保有する165万株のうち、100万株を公開し、市場から約10億円を調達する計画。進出先は、経済成長の著しい中国をはじめ、韓国、台湾、タイなどを予定している。

 上場は10年前から検討していた構想で、4年前に店頭公開準備室を設置し、作業に着手。ようやく実現化のめどが立った。同社は、上場を機に事業の多角化を進める戦略で、長谷川社長は「ピザ屋に縛られない新事業を模索している」と説明。本社は移転しない予定だが、「機能の一部を移すことはあり得る」と話している。

 同社は1990年に設立した、宅配ピザ業界3位の大手。全国に202店を構えており、うち109店が直営店。従業員数は1500人に上る。後発企業だったが、独自の低コストオペレーションを確立し、ピザの質を下げずに価格を抑制。受注してから生地を伸ばすなどのこだわりが受け、業績を拡大してきた。宅配ピザ以外にレストランや犬専用のセルフ式洗い場などの経営も手掛ける。資本金は2億280万円。2004年4月期売上高が32億2700万円、経常利益が8100万円、当期(最終)利益が5000万円。(喜多真哉、小泉まや)

提供 - 函館新聞社



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