函館空港旅客ターミナル、累計乗降客数5000万人突破
update 2004/9/7 10:16
函館空港旅客ターミナルビルの累計乗降客数が6日までに、5000万人を突破した。営業開始から33年目の達成で、2005年6月の新ターミナルグランドオープンに向け、弾みがついた。ただ、年間乗降客は1998年の248万人で頭打ちとなっており、運営会社の函館空港ビルデングも手放しでは喜べない状況。同社は関係機関の連携を深め、新規路線の誘致活動などに力を注ぐ考えだ。
函館空港が開設されたのは、1959年。旅客ターミナルは、70年に市の第3セクターとして発足した同社が、71年にオープンさせた。当時は、広さ4000平方メートル、年間70万人の利用者に対応する施設で、その後乗り入れ機材のジェット・大型化とともに増改築。現在、建て替え中の新ターミナルが開業すると、広さ2万1000平方メートル、年間300万人が利用できるようになる。
累計乗客数は、96年以降4年ごとに1000万人ずつ上乗せ。2003年末で4865万人に上っていた。年間推移をみると、1971年は20万人程度だったが、年々増加。91年に200万人の大台を超えた。98年のピーク後は、220―240万台を行き来し、2003年は前年比6万人減の237万人にとどまっている。
国土交通省の需要予測に基づいた同社の見通しでは、年間300万人になるのは2020年だが、達成するのは難しい情勢。03年の新型肺炎(SARS)流行で、航空業界全体が低調になっている上、4月の日本航空(JAL)と日本エアシステム(JAS)の完全統合により、大手間の競争が激化。機材を幹線に集中したため、メーンの羽田線が減便になるなどマイナス要因が多い。
同社は、石川県小松市との路線開設や、1999年に廃止となった福岡線の復活に向けた活動を強化する方針。「これからも利用される空港であり続けたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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