競輪事業、実質2億6千万円の赤字の見込み

update 2004/9/7 10:12

 本年度の函館市自転車競走事業特別会計の収支(黒字)が、当初予算額3億930万円に対し、決算額144万円になる見込みであることが、6日開かれた市議会総務常任委員会(阿部善一委員長)で報告された。前年度繰越金2億6814万円全額を繰り入れての黒字で、実質的には2億6669万円の赤字となる。

 報告によると、人気の高い「ふるさとダービー」(6月、GU)が3年ぶりに行われることから、当初予算の歳入は、前年度当初予算より約89億円増の234億5364万円、歳出231億4434万円とし、黒字を見込んでいた。

 しかし、同ダービーの開催収入は予算より15億9928万円(10・5%)少ない136億5907万円、普通競輪も16億3822億円(22・6%)減の55億9791万円で、歳入全体では予算に対し32億3900万円(13・8%)足りない事態となった。

 また、市営函館競輪場での開催収支に限ってみれば、7億8333万円の赤字となっている。

 酒井哲美競輪事業部長は、開催経費の見直し、競輪利用者の増加策と定着化など、収支改善の検討案を説明し、理解を求めた。

 委員からは「収益事業は赤字になったらやめるのが原則。赤字の際の上部団体への上納金を見直すべきだ」と指摘があり、酒井部長は「全国競輪施行者協議会などを通じ、お願いしているが実現されていない。今後も働きかけていきたい」と述べた。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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