今夏の天候まとめ
update 2004/9/6 10:12
今夏は高温、多雨、並照―。函館海洋気象台は5日までに、ことしの函館の夏(6―8月)の天候についてまとめた。3カ月の平均気温は20・3度で、平年を1・4度上回り、真夏日も平年の2・5倍となる8日を観測するなど、暑い夏だったことがデータから浮き彫りとなった。降水量は7月に平年を上回ったため、全体量も多くなった。また、日照時間は平年並みだった。
3カ月の気温は、7月中旬と8月後半に低温となる時期はあったが、太平洋高気圧の日本付近での勢力が平均的に強く、また、オホーツク海高気圧がほとんど出現しなかったため、高温で経過した。また、平年でも最も気温が高くなる7月下旬から8月上旬にかけては特に高温だったため、連日の猛暑となった。期間中の夏日は40日(平年35・3日)、真夏日8日(同3・2日)で、真夏日の観測は2000年以来4年ぶりだった。
月別に見ると、6月の月平均気温は17・4度で、6月としては統計開始以来3番目の高さだった。旬別でも、平均して、平年値より2度ほど高く推移した。
7月の平均気温は21・5度。上旬から中旬にかけて一時、低い期間はあったが、下旬の猛烈な暑さが平均気温を押し上げ、平年(19・6度)を上回った。下旬の平均気温は24・9度とかなり高く、21日からは23日間連続で夏日を観測。29日から8月2日までの真夏日連続5日は、観測史上2番目の連続記録となった。また、31日の最高気温31・9度は、7月の最高気温としては過去3位。
8月の平均気温は21・9度で平年並み(平年21・7度)。上旬までは7月下旬からの猛暑が続き、1日の最低気温は、過去最高の24・4度を記録した。しかし、中旬以降は、アリューシャンを中心とする気圧の谷が深まり、寒気が流れ込んで気温は下がった。中旬の平均気温20・4度。下旬20・1度といずれも平年を割り込んだ。
3カ月の降水量は431・5ミリで、平年の349・5ミリを上回った。要因としては7月に前線の影響などでまとまった雨が3日あったためで、台風が接近した6月は99・0ミリ(平年82・2ミリ)、8月は164・0ミリ(同160・9ミリ)と、いずれも平年並みにとどまった。
日照時間は523・9時間(欠測含む)とほぼ平年(475・0時間)並み。7月は168・3時間で平年(149・1時間)よりも多かったが、6月の174・2時間、8月の181・4時間はいずれも平年並みだった。
3カ月に発生した台風の数は15個で平年(11・3個)を上回った。日本への上陸数6個は1951年以降最多記録。月別では6月5個(平年1・7個)、7月2個(平年4・1個)、8月8個(平年5・5個)だった。(池田比佐史)
提供 - 函館新聞社
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