大谷短大公開講座/鳥越俊太郎さん講演
update 2004/9/5 16:08
ジャーナリストとして多方面で活躍する鳥越俊太郎さんの講演会が4日、函館市芸術ホールで開かれた。「イラク戦争は何をもたらしたか」をテーマに講演し、現地取材での体験などを交えながらアメリカによる「大義なき戦争」を批判した。
函館大谷短大(福島憲成学長)による第4回公開講座。一般市民や学生ら約800人が参加した。
鳥越さんは、イラクでの取材映像を冒頭で紹介。フセイン元大統領が身柄拘束された際の潜伏場所の様子、誤爆によって重傷を負った少年の話など、「死を覚悟して臨んだ」という現地取材の内容を伝えた。
その上で、「街には野菜や果物があふれ、豊かな国だった」「米軍の戦車がわが物顔で走っていた」など、自らが見た現地の様子を説明。イラク戦争により、多数の命が奪われ、被害を受けた現実を嘆く一方、「いまだに大量破壊兵器のかけらもない。フセインがアルカイダとつながりがあるという証拠もどこにもない」と強調。「あの戦争は何だったのか。世界的にあんなに堂々とうそをついて許されるか。私は許されないと思う」と語った。
提供 - 函館新聞社
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