共同船舶に鯨船名旗寄贈へ

update 2004/9/4 20:21

 南氷洋鯨類捕獲調査船団の函館港入港を感謝して、函館市と函館水産連合協議会、函館くじら普及協議会(ともに藤原厚会長)は6日、調査母船「日新丸」(7638トン)と採集船「第二勇新丸」(747トン)を所有する共同船舶(東京、山村和夫社長)に船名旗を寄贈する。

 同船団は昨年11月に下関港を出港し、ミンククジラなどを調査捕獲し、4月に函館港に入港。これに合わせて同24、25両日、同港西ふ頭で開かれた「くじらフェスティバルin函館」には、市民ら約2万2000人が訪れた。市によると、約1億6000万円の経済効果があったという。

 市と両協議会は、感謝の気持ちを表すとともに、航海の安全を祈願して寄贈を決めた。市が日新丸へ1枚(縦3メートル、横4・5メートル)、両協議会が同船に1枚(同)と第二勇新丸に1枚(縦2メートル、横3メートル)で、クジラのイラストやペリーが乗ってきた黒船などがあしらわれている。

 市の木村孝男助役、藤原会長ら6人が上京する予定で、木村助役は「今後は北西大平洋への調査捕鯨船団の入港を要望していきたい」と、さらなる入港を要望する。また、藤原会長は「年内にも全校でクジラ肉を提供したい」と話し、市内の全市立小・中学校62校の給食で、11月から来年3月にかけ、クジラ肉の竜田揚げが提供される。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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