湯の川温泉では不正なし、旅館協組が湯の使用実態を公開へ

update 2004/9/2 10:10

 長野県白骨温泉など、全国各地で発覚する温泉の不正表示問題を受け、自主点検を進めていた函館湯の川温泉旅館協同組合(金道太朗理事長)は1日、加盟28施設について、同種の問題がなかったとする“本物宣言”を出した。また、利用者に対する新たな信頼構築策として、10月中旬をめどに、組合のホームページ(HP)で、「天然温泉100%・かけ流し式」「同・循環ろ過式」など、施設ごとの湯の使用実態について、公開することも明らかにした。

 自主点検は道などの要請で各施設が8月下旬に実施した。加盟施設の内訳は、市水道局から湯の供給を受けているのが21施設、源泉を所有するのが5施設、源泉を持ち供給も受けているのが2施設。

 点検の結果、いずれの施設でも表示通りに天然の湯を使用していることが確認された。このうち、一部施設では湯温調節のため、水道水を加えていたが、入浴剤の混入をはじめ、水道水や井戸水を沸かして混ぜるといった不正は見つからなかった。

 新たに行う使用実態の公表については、天然の湯の使用を前提とした上で、(1)循環ろ過させない、かけ流し式(2)循環ろ過式(3)温度を下げるための加水式(4)かけ流し式・循環ろ過式の併用―など、大きく4種類に分け、HPに掲載する。

 市内のホテルで記者会見した金道理事長は「自主点検ではあるが、安全性は確認できたと考えている。ただ、今後は第三者機関による調査についても検討したい」と語った。湯の使用状況の公表については「道内では珍しい試み。各施設にとって、やりにくい面もあるが、利用者の信頼という意味では、必ずプラスになる」と話した。

 また、市は同日、湯川地区にある一般向けの36温泉宿泊施設について、同組合や市水道局からの聞き取りにより、不正表示の問題がなかったと発表した。

提供 - 函館新聞社



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