きょう大荒れの天候に、道南地方警戒必要
update 2004/8/31 10:16
台風16号の接近に伴い、31日の渡島・桧山地方は風雨が非常に強まり、大荒れの天候となる恐れがある。このまま台風が予想進路を進むと道南地方は風雨の強い東側に入るとみられ、函館海洋気象台では、低地浸水、河川のはんらん、土砂災害、暴風、高波などへの厳重な警戒を呼び掛けている。
同気象台によると、台風16号は勢力を保ったまま日本海を北上。30日午後9時現在、米子市の付近にあり、北東に向かって1時間に約45キロの速さで進んでいる。中心気圧は970ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は35メートル。風速25メートル以上の暴風域は中心から南東側220キロ、北西側110キロとなっている。台風はこのまま進むと日本海を抜け、31日昼前には渡島半島に接近し、北海道の南西部に再上陸するとみられる。
雨は31日早朝から強くなり、同日夜までの予想雨量は、渡島東部・西部で200―250ミリ、渡島北部と桧山地方で150―200ミリ。ピークは昼前から昼過ぎで1時間の最大雨量は50ミリに達するという。
風は同日明け方から夜遅くまで強く、ピークは午前6時から午後3時の見込み。予想最大風速は陸上25メートル、海上30メートルで東のち西の風。台風の通過時には風速や風向が急変する恐れがあるという。海も大しけとなり、波の高さは7メートルに達し、満潮前後には警戒が必要。各港の満潮時間は、江差港午後3時27分、松前港同4時7分、函館港同4時37分、森港同5時44分。
同気象台では、「20日の台風15号の接近時は、渡島半島は台風の北側に入ったが、今回は北側より風雨の強い東側に入る可能性が高い。また、低気圧の中心も15号より強いとみられる。特に前回、雨が多く降った地域は、土砂災害の可能性もあるので、厳重に警戒してほしい」としている。(池田比佐史)
提供 - 函館新聞社
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