イトーヨーカドーに介護用品専門コーナー新設

update 2004/8/30 10:42

　イトーヨーカドー函館店（函館市美原１）はこのほど、同店地下１階に、介護用品専門コーナー「あんしんサポートショップ」を新設した。市内・近郊の大型スーパーで介護専門コーナーを設けたのは初めて。車いすや介護に必要な衣料品、生活用品、食品など約８００アイテムをそろえており、初年度の売り上げは２５００万円を目指している。

　専門コーナーは、高齢化を受け、道内１２店を含む全国１５２店舗で一斉にオープン。１９９７年から順次設置している既存の１４店と合わせ、１６６店展開する。

　コーナーは約１００平方メートル。通路は、ほかの売り場よりも広めで、おむつや靴など、さまざまな商品が並ぶ。レトルトの介護食は、主食や副食合わせて、１００種類以上に上る。

　中でも目を引くのは、疲れた時のいす代わりにも使えるシルバーカート。買い物時の荷物の持ち運びのほか、歩行時のつえ代わりにもなる、便利でユニークな商品だ。

　コーナーは開設日から、介護に興味を持つ家族連れや車いす利用者で大にぎわい。偶然立ち寄ったという七飯町の主婦、木村明さん（７６）は「ドラッグストアや専門店など、いろいろな店で介護用品を取り扱ってくれると、選ぶ幅が広がりうれしい」と話していた。

　同店は「介護用品は専門店で扱う機会が多く、品ぞろえの豊富さを知らない人も多い。たくさんの人の目に触れ、利用するきっかけになれば」と期待している。

提供 - 函館新聞社

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