オンブズマン全国大会閉幕、行政監視の重要性再確認

update 2004/8/30 10:42

 第11回全国市民オンブズマン函館大会(全国市民オンブズマン連絡会議主催)は29日、函館市湯川町1の花びしホテルで、「警察改革」や「公共事業改革」など5テーマの分科会を行い、決議を採択して閉幕した。道内外のオンブズマン関係者ら520人が参加。積極的な議論を繰り広げ、市民による行政監視の重要性を再確認した。

 「公共事業改革」の分科会では、自己破産した恵山町の風力発電第3セクターについて、道南市民オンブズマンの浜田克巳氏(恵山町議)が報告。破たんの要因となった誤った風況データを「改ざんとしか思えない」と指摘するなど、教訓として全国に発信した。

 「談合・入札制度改革」の分科会では、奥尻町発注の公共事業で談合があったとして、鴈原徹町長らを訴えている町議の制野征男氏が、収賄罪で前町長が逮捕された経緯などを説明。「警察改革」の分科会には前日に続いて、道警の不正経理を内部告発した元道警釧路方面本部長の原田宏二氏らが出席、5分科会中最多の120人が参加し、警察のあり方をめぐって議論を深めた。

 閉会後の記者会見で、新海聡事務局長は「警察問題を中心に、具体的な事実を基に、議論ができた。オンブズマンらしい大会となり、大成功だった」と、初の道内開催を高く評価。2日間の白熱した論議に幕を閉じ、来年の再会を誓い合った。

提供 - 函館新聞社



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