おれおれ詐欺発生、被害額は２２９万円

update 2004/8/28 16:50

　　函館市の主婦（５３）が２７日、警察官を名乗る男から電話があり、現金２２９万円をだまし取られたと、函館西署に届け出た。同署は「おれおれ詐欺」事件として捜査している。

　調べによると、２７日午前１０時ごろ、主婦宅に「警察のヤマグチ」と名乗る男から「だんなさんが交通事故を起こした。相手の助手席に８カ月の妊婦が乗っていて、破水した」と電話があった。妊婦の夫を名乗る男にかわり、「緊急手術をして帝王切開するのに２２９万円が必要」と治療費を要求。主婦は函館市内の銀行窓口から、指定された本州の銀行口座に同額を振り込んだ。

　さらに同１１時１０分ごろ、「警察のヤマグチ」を名乗る男から再び電話があり、妊婦の兄という男にかわって、「子供が未熟児でＩＣＵ（集中治療室）に入った。入院代などで２００万円必要だ」と治療費を求め、本州の信金口座を指定。主婦は函館市内の信金窓口から送金したという。

　話の進み具合に疑問を抱き、市内で働いていた夫に電話で問い合わせたところ、被害が発覚。現金は最初に振り込んだ２２９万円が既に本州から引き出されていた。２回目に送金した２００万円は引き出される前で、無事だった。

提供 - 函館新聞社

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