全国高校囲碁選手権大会で白百合高の下坂美織さんが連覇

update 2004/8/27 10:10

　第２８回全国高校囲碁選手権大会（日本棋院、全国高校囲碁連盟主催）の個人戦女子の部で、函館白百合学園高校２年の下坂美織さん（１７）が優勝し、連覇を達成した。全国の強豪が集う大会で２度にわたって頂点に立ち、下坂さんは「ほっとした。うれしい」と、喜びをかみしめている。

　下坂さんは、父親の俊朗さん（５３）=帯広在住=に勧められ、小学校２年生から囲碁を始めた。中学３年まで帯広の囲碁教室に通い、白百合高に入り寮生活を始めてからも、函館市内陣川の伊藤道場で腕を磨いてきた。

　メキメキと力をつけ、３月の女流アマ選手権でも優勝を果たすなど、その実力は誰もが認めるところ。「（最初から）優勝を狙っていた。いい緊張感があった」と語る今回の大会でも、予選リーグ３局、決勝トーナメント３局、安定した戦いぶりを見せ、見事優勝を手にした。

　プロの打ち碁を並べたり、本で碁を勉強したりと、時間を見つけては囲碁に触れ、研さんを続ける毎日。将来は、プロ棋士を目指しており、「もっと強くなりたい」という思いも人一倍。大会には来年も出場し、大会史上初の３連覇を狙うという。

　道場で指導にあたる伊藤明雄さん（５３）は「一見穏やかで顔には出さないが、碁では気が強く、真に込めた力がある。勝負師としては最高のものを持っている。打てば打つほど強くなっている」と、教え子の成長に目を見張っている。

提供 - 函館新聞社

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