南茅部町長選告示、酒井氏、細井氏の一騎打ちに
update 2004/8/25 10:16
【南茅部】前町長の逮捕、辞職に伴う南茅部町長選は24日告示され、ともに無所属の新人で前町議の酒井鉄雄氏(63)と、前町助役の細井徹氏(61)=届け出順=が立候補、予想された2氏による一騎打ちになった。同町は12月に函館市などとの自治体合併を控えており、前町長の選挙違反事件で失った町内外の信頼回復などが争点。候補者は約3カ月の町長ポストをめぐり、5日間の選挙戦に突入した。
酒井候補は同町川汲の選挙事務所前で、支援者を集めて第一声。「合併に向け、町民の信頼を取り戻すことが最重要。行政の立て直しに全力で臨みたい」と決意を強調した。政策面では漁業振興の推進などを挙げ、「町民の声を適切にくみ上げられる町政を実現したい」と語った。
坂本孝雄・選対本部長は「町民の常識が問われる選挙。将来に問題を残さないよう、われわれ大人がしっかりと判断すべき」と支持を求めた。また、佐藤貞勝・元町長は「前町長の選挙違反は、合併というマチの再出発にとって汚点。町政の刷新に力を貸してください」と応援演説をした。
細井候補は同町尾札部の選挙事務所前で第一声。「今回の不祥事では迷惑をかけた」と陳謝した上で、「漁業振興に尽力した前町長の路線を継ぎたい」と述べた。市町村合併については「新市では南茅部を水産拠点地区としたい」と力を込めた。
杉林幸弘・町議会議長は「合併のかじ取り役は、これまでの経緯を理解している人が最適」と支持を訴えた。鎌田光夫・南茅部漁協組合長は「いまは行政を立て直すときではなく、4市町村の首長らと融和を図り、南茅部の存在をアピールするとき」と述べた。工藤篤・恵山町長と船木英秀・椴法華村長らも応援に駆けつけた。
投票は29日午前7時から午後8時まで、町内13カ所で。午後9時から同町福祉センターで即日開票される。24日現在の同町の選挙人名簿登録者数は5971人(男2821人、女3150人)。(奥山秀俊、金澤 匠)
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。