市職員の残業時間、4年ぶり前年比増
update 2004/8/24 10:11
2003年度の函館市職員の1人当たり平均残業時間は157時間で、前年度より約6時間(4・0%)増えたことが、市人事課のまとめで分かった。前年度比増は4年ぶりで、4町村との合併関連業務や保育園の民営化関連業務などが、増加の背景にある。職員数は、外部委託(アウトソーシング)の推進により、前年度より42人(1・7%)減少した。
水道局、交通局、函館病院を除いた全部署の、3月1日現在の職員数で集計。03年度の職員は2359人で、総残業時間は前年度より7596時間(2・1%)増の36万9327時間だった。
前年度比2000時間以上増えたのは5部で、増加率の高い方から、(1)商工観光部1万294時間(2244時間、27・9%増)(2)企画部1万1149時間(2328時間、26・4%増)(3)福祉部5万3746時間(9684時間、22・0%増)(4)教育委員会2万950時間(3497時間、20・0%増)(5)環境部5万7797時間(2438時間、4・4%増)だった。
要因は、商工観光部は中小企業融資制度の改正、企画部は市町村合併や函館国際水産・海洋都市構想策定、福祉部は保育園民営化や生活保護受給者増など。全部署中、最も残業時間が多い環境部は、三和廃棄物処理産業の不法投棄事件や休日のごみ収集作業の増加などが要因。
逆に2000時間以上減り、減少率が高いのは(1)土木部2万6685時間(8076時間、23・2%減)(2)市民部9748時間(2718時間、21・8%減)(3)財務部1万6825時間(3209時間、16・0%減)の3部だった。
要因は土木部が除雪の減少と道路設計など公共事業の減少、市民部は医療助成制度改正に伴う事務の減少、財務部は財産管理台帳のOA化による事務量の減―など。
市人事課によると、残業時間は、ある部署で減れば別の部署で増えるという状況で、「職員が減る中、総体としてなかなか減らない」という。04年度は各部署で合併関連業務が増えており、同課は「何とか縮減するようお願いしている」と話している。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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