大野中央公民館で上田仁生誕100周年展始まる
update 2004/8/24 10:09
【大野】大野町出身で、日本のオーケストラの老舗・東京交響楽団で長く指揮者を務め、作曲家やピアノ奏者としても活躍した上田仁(まさし)の生誕100周年祈念展示会が31日まで、町中央公民館ロビーで開かれている。上田が旧ソ連・レニングラードで指揮をした様子や、町を訪れた際の写真パネルなど約60点を展示しており、町内でこれまで語られることの少なかった上田の足跡に、光を当てている。
町文化財保護研究会(木下寿実夫会長)が、「彼の残した功績を、広く町民に知ってほしい」と企画。上田にまつわる資料などを集め、開催にこぎつけた。
昭和30年代に残された資料が中心。町郷土資料室に残る上田の写真や直筆の色紙、大野小学校校歌を作曲した際、同小の校長にあてた手紙などが並ぶ。1959(昭和34)年に町を訪れた際の写真や、「指揮者として脂が乗っていた時期」(木下会長)の新聞・雑誌記事なども、上田の人物像が手に取るように分かり、興味深い。
木下会長は「資料を集めていて、初めて分かったことも多かった。大野が生んだ偉大な音楽家のことを、たくさんの町民に知ってもらえれば」と話している。25日午後2時からは、上村要・函館SPレコードを聴く会会長の記念講演会も開かれる。
提供 - 函館新聞社
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