子ども歌舞伎、10月の公演に向け立ちけいこ
update 2004/8/22 22:00
函館市民会館大ホールで10月3日、6度目の公演を開く函館子ども歌舞伎(市川団四郎主宰)は21日、上磯町七重浜住民センターで、初めて舞台を想定した立ちけいこに臨んだ。本番まで1カ月半を切り、仕上げの段階に入ったけいこは、回を追うごとに熱を帯びてきている。
公演では、鴬塚誉仇討「乞食の花嫁」と、白波五人男、二月堂「良弁杉の由来」、新古演劇十種の内「戻り橋」の4作品を発表する。団員34人は出演する作品ごとに分かれ、市川主宰の自宅などでけいこを続けている。
この日の練習会場は舞台と同じ広さのスペースが取れ、普段のけいこではできない共演者との距離感や位置取りを確認した。衣装、小道具を使い、4作品すべてを最初から通して練習。団員たちは本番さながらの緊張感を持って取り組んでいた。市川主宰も間合いの取り方や視線の位置など細かく指示していた。
「手応えは十分。子供たちのセリフも生き生きしてきた。本番が楽しみになってきた」と市川主宰。けいこを見学した函館子ども歌舞伎後援会の小玉陽造会長も「予想以上の仕上がり。団員みんなが輝ける舞台を期待している」と話した。
「良弁杉の由来」で良弁大僧正を演じる黒滝達也君(函館東高2年)は「きょうはいつもより広い場所でやったのでスペースの取り方に戸惑ったが、何とかできた。セリフの言い回しもほぼ覚えたので、あとは自然に動きが出てくるようになれれば」と、これからの追い込みに意欲を燃やしていた。
提供 - 函館新聞社
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