南茅部出直し町長選、一騎打ちが確実

update 2004/8/20 10:39

 【南茅部】24日告示される南茅部町長選(29日投開票)は、すでに立候補を表明した現職町議と助役の一騎打ちが確実になった。前町長の逮捕、辞職に伴う出直し選挙で、反前町長派と前町長派が12月の自治体合併を前に立ち上がった格好だ。任期3カ月の町長ポストをめぐり、2人は選挙戦に突入する。

 立候補を表明したのは、町議の酒井鉄雄氏(63)と助役の細井徹氏(61)。いずれも無所属で立つ予定だ。

 今回の選挙は、飯田満・前町長が7月17日、先の参院選に絡み公選法違反で逮捕され、同月23日に辞職したため実施される。同町は12月1日に4市町村(函館市、戸井町、恵山町、椴法華村)と合併するため、新町長の任期は約3カ月となる。

 酒井氏は、町議会が飯田前町長の辞職願に同意した翌日の7月24日に、「町の体制を早急に立て直し、4市町村との合併を円滑に進めたい」と出馬を表明した。ただ、「合併まで混乱は避けたい」と町議会が意思統一をしようと開いた会合の席だったため、一部町議は「唐突だ」と反発する。だが、酒井氏は「町長任期後は、(函館市南茅部)支所長として、地域住民の意見を新函館市政に反映させたい」と意気込む。酒井氏は過去3度、町長選で飯田前町長と戦い敗れている。得票差は、いずれも、当時の同町有権者数の約1割だった。

 細井助役は18日、「円滑な合併のため、飯田町政を引き継がなければならない」と出馬を決めた。不出馬表明を撤回したことになる。合併協議で4町村の中心的役割を務めた飯田前町長の「後継」として出馬を望む声があったが、細井氏は12日、「苦渋の決断」と立候補を見送る意向を示していた。細井氏は、飯田前町長から票の取りまとめを依頼されていた。だが、「責任は感じており批判は受ける覚悟だが、ここで引き下がり町政が混乱すれば、町民に申し訳ない」と決断した。

提供 - 函館新聞社



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