「平和の尊さを次世代へ」、市戦没者追悼式

update 2004/8/18 10:15

 函館市の戦没者追悼式が17日、同市若松町の市総合福祉センターで開かれた。遺族ら350人が参列。犠牲者のめい福を祈りながら、平和への思いを新たにした。

 井上博司市長は「世界を見ると宗教や民族の紛争で多くの命が失われている。戦争の悲惨さや平和の尊さを次の世代に伝えることがわれわれの責務」と話した。

 黙とうをささげ、先の戦争で夫を亡くした斉藤セツさん(81)=千代台町=が遺族を代表し、「戦いが終わって59年間の歳月は夢のように去った。歴史を認識し、忘れないように」と追悼の意を表した。遺族は祭壇を前に手を合わせ、戦没者をしのんでいた。

 日清、日露、太平洋戦争などの犠牲者を追悼するため、毎年行っている。市によると、太平洋戦争までに亡くなった函館出身者は4797人。1945年7月14日の函館空襲では、市民118人も犠牲になっている。

提供 - 函館新聞社



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