森遺跡・環状列石の中心除き工事着手

update 2004/8/17 10:03

 道縦貫自動車道の建設予定地、森町の鷲ノ木5遺跡で縄文時代後期(約4000年前)とみられるストーンサークル(環状列石)が出土した問題で、日本道路公団(JH)北海道支社函館工事事務所は16日、渡島合同庁舎(函館市美原4)で記者会見を開いた。同事務所は、環状列石の中心となる80メートル以外の両側部分で8月末から工事を再開することを発表した。

 同事務所によると、工事を再開するのは、森インターチェンジ(IC、仮称)―落部IC(同)間22`のうち、同遺跡の北端から函館方面に150メートルと、遺跡の中心部(80メートル、未着手区域)を経て、函館方面に50メートルの南北計200メートルにわたる2区域。道教委がJHに現状保存を求めて協議している中心区域が間にあることから、「造ったものを壊したりしないよう変更作業の生じない範囲で施工する」と述べた。

 同事務所は未着手区域の取り扱いなどについて「現時点では定かでない」と述べた。また、森IC―落部IC間の供用目標は「平成10年代の後半」とした。

 環状列石は昨秋、森ICから国縫IC方向に約5キロの地点で出土した。道内最大規模で文化的価値が高いとして保存を求める声と、駒ケ岳の防災対策などの観点から縦貫道の早期着工を望む声が上がっている。

提供 - 函館新聞社



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