南茅部で漁船燃料タンク盗難相次ぐ
update 2004/8/16 12:26
【南茅部】コンブ漁などに使う磯舟(1トン未満)の燃料タンクや船外機(小型エンジン)が盗まれる被害が、南茅部町内で相次いでいる。南茅部漁協(鎌田光夫組合長)は「一体、誰が、何の目的で盗むのか。コンブ漁シーズン真っ盛りなのに」と憤慨している。
盗難は、同町全8漁港のうち、色泊、臼尻、川汲、尾札部、木直の5漁港で頻発している。夜間、港に停泊中か、休業中で陸揚げしている磯舟の燃料タンクや船外機が持ち去られているという。
森署によると、6月下旬から今月13日までに13件の被害届が出された。漁業者は「短期間にこれだけ盗まれたのは初めて」と困惑する。「届け出ない人もいるので、実際の被害はもっと多いのでは」とみる。
磯舟の燃料タンクはおおむね、縦50センチ、横40センチ、高さ30センチで、容積は20リットル。船尾の下に格納されており、簡単に取り外せる。小型漁船の燃料は、ガソリンと、ガソリンとオイルの混合油で、バイクや草刈り機にも転用できるという。船外機は金具でしっかり固定されている上、同町で使われる主流タイプ(約40―50万円)は「重くて、一人で持ち運びは難しいはず」(漁業者)という。
被害にあった漁業者らは「船外機がなければ仕事にならない。沖で油がないことに気付き困ったこともある」と憤る。同署は、漁港付近でのパトロールを強化する方針だ。
提供 - 函館新聞社
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