新川中卒業生が40年ぶりの同期会

update 2004/8/15 16:25

 40年ぶりの恩師の授業に感激―。函館新川中学校(現函館宇賀の浦中学校)の1964年の卒業生が13日、同市宇賀浦町内の函館宇賀の浦中学校で、40年ぶりに恩師の“授業”を受けた。同期会の開催に合わせ、幹事たちが企画。40年経過しても色あせない教師と教え子の温かな光景が見られた。

 教壇に立ったのは、当時の3年7組担任で、英語を教えていたという丸山晴一さん(77)。同校の教室で行われ、18人が出席した。

 「起立」「礼」と、当時と同じあいさつをした後、授業がスタート。丸山さんはトレードマークだったという竹の棒を持ちながら、校内仮装大会や校内陸上競技といった学校の行事や部活の活動状況など、思い出話を披露した。

 時折笑いを誘いながらの穏やかな口調で進められ、当時の隠されたエピソードに教え子たちもじっと耳を傾けていた。30分ほどで終了し、卒業生は「ありがとうございました」とあいさつ。丸山さんも「聞いてくれてありがとう」とお礼を述べた。

 授業後、卒業生の粋なはからいに「楽しかった。当時を思い出し、力が入った」と丸山さん。「厳しい先生だった」と口をそろえていた卒業生のうち、同期会の事務局を務めた石村孝太郎さん(55)は「“丸山節”は健在だった。懐かしい」。佐々木信明さん(56)も「先生の授業は緊張しながら聴いていた。きょうは楽しかった」と相好を崩した。

 終了後は、函館国際ホテルに場所を移し、同期会を開催。遠くはオーストラリアから来た人もおり、約60人が集い旧交を温めた。

提供 - 函館新聞社



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