財務事務所、普通会計決算をまとめる
update 2004/8/15 16:24
函館財務事務所は14日までに、渡島・檜山管内27市町村の2003年度普通会計決算(見込み)をまとめた。歳入が前年度比4・2%減の2587億円、歳出が同4・1%減の2567億円で、歳入出ともに、地方交付税の減額が始まった2000年度から4カ年連続の前年度割れ。赤字団体は出なかったが、交付税の不足分を穴埋めする臨時財政対策債(赤字地方債)が同74・3%増の142億円に上るなど、各自治体の厳しい財政運営が浮き彫りとなっている。
普通会計は、全会計から上下水道や病院など公営事業会計を除いたもの。歳入と歳出の差から翌年度繰越額を除いた03年度の実質収支は、前年度比14・2%増の19億円。
歳入は、自主財源の地方税が、人口減などで同3・3%減の547億円。地方交付税は、国・地方財政の三位一体改革の影響で、同8・4%減の834億円と4年間で最大の下げ幅となったが、歳入のうち32・3%を占めており、国への依存度は高いまま。赤字地方債を含む地方債も増勢で、同2・3%増の340億円に上っている。
歳出では、義務的経費のうち人件費でわずかな抑制が見られたが、公債費や扶助費が増え、同3・6%増の1227億円。投資的経費は、公共事業の削減などで建設事業費が減り、同20・9%減の427億円にとどまった。
04年度予算は、歳入出同額の2423億円と03年度決算を下回り、緊縮型編成が続いている。
提供 - 函館新聞社
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