エアァシェンペクス、江村林香氏が新社長に就任
update 2004/8/13 11:22
新規コミューター(地方都市間航空)会社のエアァシェンペクス(札幌)は12日、同社函館空港事務所(函館市高松町)で記者会見し、観光タクシー業のアウトドアテクノロジー(東京)前社長の江村林香氏が、新社長に就任したと、正式発表した。江村新社長は、横山充洋前社長の事業計画をそのまま引き継ぐ意向で、来年2月に函館―帯広線を就航する方針。近く社名を「エアトランセ」に変更し、函館に営業拠点を構える。
札幌の本社や丘珠空港事務所を閉鎖し、本社を東京に移転する。資本金は5億2000万円から一時約1億円まで減資。江村新社長ら投資家が約5億円の第三者割当増資に応じる。横山前社長が約10億円に上る債務を整理し、エアァ社に別会社を経由して貸し付けていた債権もすべて放棄。ほぼ無借金の状態で事業を譲渡する。
横山前社長ら役員は総退陣し、取締役に経営コンサルタントの中山淑惇(ひでとし)氏と、札幌などでホテルを経営する才式祐久(さいしき・さちひさ)氏が就く。中山氏は管理本部長を務める。閉鎖が決まっていた函館、帯広空港事務所は再開。経営に行き詰まり解雇した60人の従業員のうち、25人を再雇用し、函館に14人、東京に1人、帯広に10人配置する。
江村新社長は「航空業界は素人だが、集客には自信がある。来年必ず飛ばす」と意気込みを語った。1997年の設立から路線開設に奔走してきた横山前社長は「無念さは残るが、お約束した新規参入が達成すると思えば、すっきりする」と話していた。
新計画では、米国製双発プロペラ機「ビーチ1900D」(19人乗り)1機で1日3往復運航。運賃は片道2万円前後に設定し、搭乗率70%を見込んでいる。
提供 - 函館新聞社
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