遺愛中弓道部が16日からジュニアオリンピックカップに出場

update 2004/8/13 11:20

 16日から東京・明治神宮武道場至誠館で行われる、JOCジュニアオリンピックカップ第1回全国中学生弓道大会(全日本弓道連盟主催)に、遺愛中弓道部が南北海道代表として団体戦・個人戦に出場する。同部は4年前から本格的に活動を開始し、昨年の錬成大会に続いて2度目の全国出場の座を“射止めた”。中学世代の弓道は全国的に力の差はまだなく、上位入賞の可能性も十分。選手は「自分たちの力を試したい」と、平常心ながらも健闘を誓っている。

 同大会は全日本弓道連盟が中学生世代の選手育成とすそ野拡大を目的に、今年初めて開催する。全国の各都道府県から1校(北海道は南北2校)・計49校が代表校として出場。遺愛は札幌以南の南北海道地区の中学校で唯一部として登録、活動していることから、代表権を得た。

 大会には団体戦に3年の山科絵莉子、1年の大塚理紗、佐野真奈美、柳川京子が、個人戦に山科がそれぞれ出場。山科は中学生ながら初段を持つ実力でチームを引っ張り、春から弓道を始めたばかりの1年生3人は無欲と勢いを武器に全国に挑む。

 団体戦は3人1チームで、1人4射を2回・計24射放ち、合計的中数の上位16校が対戦形式の決勝トーナメントに進出。個人戦は1人8射放ち5中で射詰めの決勝に進める。チームの目標は団体、個人とも予選突破。夏休み中も連日練習に励む選手の気持ちは1つだ。

 練習熱心で急速に力をつけた1年生3人は「いきなり全国大会は信じられない」と話しながらも、「落ち着いて自分たちの射ができればいい結果はついてくると思う」ときっぱり。練習では1日40射ほど集中して放ち気持ちを高めるリーダーの山科は、「平常心で自分たちの射を」と静かに気持ちを高める。

 川嶋聡監督は「全国の舞台は今後に向けたいい経験になる。上位入賞はもちろん、射技と射法が優れた学校に贈られる特別賞の技能優秀校に選ばれるよう、練習の力を発揮してほしい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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