江差姥神大神宮渡御祭「上町巡行」
update 2004/8/12 13:48
【江差】江差の五月は江戸にもない―とうたわれた、北前船時代の栄華を伝える姥神大神宮渡御祭は最終日の11日、渡御行列による上町巡行が行われた。午後9時すぎには、まばゆい光に彩られた13基の山車が新地町の繁華街に連なり、祭りの熱気は最高潮に達した。
山車行列は正午すぎに同神宮を出発。この日の道程は約6・5キロに達した。海岸沿いの津花町から旧国道を経て南浜町などの家々を巡った。坂道が多い南が丘、陣屋町では、大勢の引き手が「エンヤ、エンヤ」と声を合わせて綱を引いた。
本町かいわいを回った行列は午後9時すぎ、大勢の観客が待ちわびる新地通りに。「立て山」の態勢で各町独特の音色を持つ祭ばやしを競演。山車の上では「線取り」を務める若者たちが「1銭けれ、1銭けれ」の掛け声を叫び、祭りの熱気は最高潮に達した。
通りの周辺は、観光客や帰省客でごった返した。5年ぶりに帰省したという札幌市の男性(45)は「やはり江差の祭りは最高です」と話した。
下町巡行の10日に行われた「祭ばやしコンクール」では、陣屋・海岸町の「松寶丸(まつほうまる)」が優勝。津花町の「楠公山(なんこうやま)」が2位、茂尻町の「譽山(ほまれやま)」は3位に入賞した。姥神町の「豊年山(ほうねんやま)」、新栄町の「新栄山(しんえいざん)」には努力賞が贈られた。
提供 - 函館新聞社
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