姥神大神宮渡御祭「下町巡行」
update 2004/8/11 18:31
【江差】360年の歴史を誇る、姥神大神宮渡御祭は2日目の10日、中歌町や豊川町など、旧市街地をめぐる「下町巡行」が行われた。
渡御行列では、同神宮の猿田彦、おみこしによる神社行列に、愛宕町の神功山(じんこうざん、じんぐうやま)が先導する13基の山車行列が続いた。
午後1時前に本宮を出発した行列は炎天下、伝統的な建築物が軒を連ねる「いにしえ街道」を優雅に巡行。「江差の五月は江戸にもない」とうたわれた、ニシン漁の繁栄をほうふつとさせる豪華な時代絵巻が、沿道の住民や観光客を魅了した。
札幌から初めて訪れたという主婦(58)は「京都の祇園祭を思わせるみやびやかなお祭りです。北前船時代の繁栄は素晴らしいものだったのでしょうね」と、話していた。
豊川町方面を巡った行列は午後8時前、愛宕町商店街に到着。照明で鮮やかに浮かび上がった山車が勢ぞろい。各町独特の音色を持つ祭ばやしを奏で、祭りを盛り上げた。
3日目の11日は「上町巡行」が行われる。午前1145分に本宮を出発。津花、南浜町まで進み、午後3時前後に柏森神社で折り返す。続いて南が丘、陣屋町を経て、上野町や本町、新地町周辺をめぐる。午後10時ごろ、山車行列が新地町の繁華街に集まる。すべての山車が参加する「祭ばやし競演」を行うほか、第25回江差追分全国大会で優勝した菊地勲さんらによる勇壮な「切り声」も披露される。(松浦 純)
提供 - 函館新聞社
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