函館野外劇終幕、観客動員1万人の大台突破

update 2004/8/10 13:59

 市民創作・函館野外劇の第17回公演「星の城、明日に輝け」(市民創作「函館野外劇」の会主催)は7日夜、五稜郭公園特設ステージで、最終公演が行われた。期間中最多の1500人を超す人出となり、通常公演10回とJTBによる初の買取公演を合わせ、1万人の大台を突破した。最終公演後、出演者と観客がペンライトをかざしながら一体となり、感動のフィナーレを迎えた。

 7月9日の開幕以降、雨天による中止もなく、全公演を予定通りに敢行。通常公演の観客動員は昨年の7083人(全9回)を大幅に上回る約9300人が来場。同25日に行われたJTBの買取公演を合わせると、1万92人に達した。

 プロの演出家らによるリニューアルを経て2年目。舞台内容が一層磨かれ、観客動員で前年の実績を大きく上回り、スタッフらは歓喜に沸いた。

 学校の夏休み期間に入った7回目以降の公演は1000人以上の来場者をキープ。輪島幸雄理事長代行は「旅行会社によるツアー客や団体客が大幅に伸びたことが来場者アップにつながった。リニューアルの成果が数字に出た」と総括した。

 最終公演は、定刻通り午後7時半にスタート。お馴染みとなったフラッグダンスや、堀を挟み大砲を打ち合う箱館戦争などが次々と展開され、観客はことし最後となる函館の歴史スペクタクルを満喫した。最後はテーマ曲「星のまちHAKODATE」が流れる中、出演者と観客が、終幕を惜しんでいた。

 公演終了後、フィリップ・グロード理事長が「ことしは一度も中止がなく100%の公演ができた。神に感謝します。来年は席を増やしますので楽しみにしてください」とあいさつすると、会場は大きな拍手に包まれた。

提供 - 函館新聞社



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