函館税関が保管証券の照会呼び掛け

update 2004/8/10 13:58

 函館税関は、終戦後に樺太などの海外引き揚げ者から預かった通貨や証券の返還請求を募っている。当時のロシア・中国の通貨や国債、邦人銀行の預金通帳など8万4679点。返還開始から半世紀を経ているが、引き取り手は32・6%足らずで、同税関は「心当たりのある方は照会してほしい」と話している。

 GHQがインフレ防止に持ち込み制限したため、税関などに預託された。返還は1953年から始めたが、なかなか進展していないのが現状。6月末の保管数は1万9096人分に上る。預けた人の高齢化も深刻で、本人の記憶が薄れるばかりか、安否も定かではなく、返還件数も年々、減少傾向にある。

 預かり証がなくても、引き揚げ船の船名や入港時が分かれば返還は可能。本人以外でも親族であることを証明できればよい。同税関は「現在使用できないものばかりで、金銭的な価値は分からないが、思い出が詰まっているはず。他の税関で保管しているものも調べられるので、まず一報を」と呼び掛けている。問い合わせは同税関УEL138・40・4218。

提供 - 函館新聞社



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