エアァシェンペクス、横山社長ら引責辞任へ
update 2004/8/7 17:34
経営危機に陥っていたコミューター(地方都市間航空)会社、エアァシェンペクス(札幌市、横山充洋社長)の存廃問題で、観光タクシー会社のアウトドアテクノロジー(東京、江村林香社長)が6日までに、エアァ社の事業を引き継ぐ意向を固めた。横山社長ら現役員は引責辞任し、江村氏が新社長に就任する予定。横山氏がこれまでの負債を清算し、新体制で函館―帯広の定期便開設を目指すとみられる。
エアァ社は「就航スケジュールなど具体的は話はこれから」と事業計画について明言を避けているが、チャーター便の運航や貨物輸送事業なども視野に入れ、検討しているもようだ。
同社は1997年の設立後、機材変更や申請手続きに手間取り、幾度となく就航を延期。運賃収入が得られず、経営は悪化の一途で、7月には、経費削減のため函館や帯広の空港事務所を閉鎖することを決定し、従業員の多くを解雇していた。
民間信用調査機関などによると、アウトドアテクノロジーは、観光タクシー手配会社大手、キャブステーション(東京)の関連会社で、2003年に設立。資本金は1000万円。乗務員に20代の女性をそろえたり、車両に高級車を使用したりと、ユニークな手法を用いるベンチャー企業で知られている。江村氏は1988年東洋大短大卒後、保険会社を経て、キャブステーションに入社。94年同社取締役などを歴任し、同社を発足した。36歳。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。