20回目の原爆死没者道南追悼会
update 2004/8/7 17:33
広島への原爆投下から59年目を迎えた6日、函館では市亀田福祉センターで原爆死没者道南追悼会(実行委員会主催)が開かれた。約100人が出席し、亡くなった被爆者の霊を慰めるとともに、核兵器廃絶や平和への思いを新たにした。
道南追悼会は、函館市が核兵器廃絶平和都市宣言をした1984年から開いており、今年で20回目。会場正面に設けられた祭壇には、今年に入って亡くなった1人を加え、30柱がまつられた。
道南被爆者の会の田口弘会長(79)は「あの忌まわしい日から59年。当時の惨状を思い起こすと胸がつまる。私たち被爆者は体の続く限り、生き証人として次世代に語り継ぐ使命がある。核兵器廃絶と平和のための運動を進めていきたい」とあいさつ。出席者が順番に祭壇に献花し、手を合わせた。
詩の朗読の後、同会副会長の川村鐵五郎さん(79)が「あの日を語り継ぐ」と題して被爆体験を発表。「広島駅の水飲み場で蛇口をひねった瞬間、目の前がぱっと明るくなりぴかっと光った」と当時の状況を説明。「(多くの人が)水をくれ、水をくれと叫んで歩いていた。この様子は今でも浮かんでくる。地獄以上だった」と、爆心地近くの惨状を切々と語った。
提供 - 函館新聞社
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