姥神大神宮渡御祭9日開幕、「政宗山」の人形をお披露目
update 2004/8/7 17:33
【江差】今年で360回を数える、江差町の姥神大神宮渡御祭の開幕を9日に控え、町内各地では山車の飾り付けなど準備が進んでいる。6日には町内に13ある山車のうち新地、円山、緑が丘の3町で運営する「政宗山=まさむねやま、せいしゅうざん」の改称と、新調した人形のお披露目式がホテルニューえさしで行われた。
お披露目式には、「政宗山」の頭取を務める馬川政紀さんをはじめ、山車の関係者や小田原要四蔵・姥神大神宮祭典協賛実行委員会会長、濱谷一治江差町長ら約70人が出席した。
新調した人形は、高さ約2・2メートル。奥州の戦国大名・伊達政宗の出陣前の姿を表現した。威厳ある表情と三日月形の前立てが目を引く兜(かぶと)、黒塗りの重厚な鎧(よろい)が特徴だ。町内の人形師、「北龍」西海谷望さんが制作した。
改称を機に新たに制作された「政宗山」の掲額は、毎日書道展審査員などを務める千葉軒岳氏(函館市)が揮ごうした。
「政宗山」は1992年から昨年まで、「金剛山」の名称で渡御祭に参加。人形の新調を契機に名称も改めた。97年までは他町の山車と人形を借り受けていたが、98年に自前の山車を制作。昨年まで住民手作りの人形で参加していた。
政宗山保存会の澤野健三会長は「人形の新調は住民の悲願だった。山車の歴史は短いが、祭りを愛する心は変わらない。町と祭の発展に貢献していきたい」と喜びを語った。(松浦 純)
提供 - 函館新聞社
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