市民参加増やそう、パブリックアート委会議

update 2004/8/5 10:26

 本年度第1回の函館市パブリックアート委員会議(座長=奥岡茂雄・元道立近代美術館副館長ら委員5人)が4日、同市役所で開かれ、見直しを進めているパブリックアートの設置について、これまで以上に市民が参加する機会を増やすことで意見がまとまった。

 作品の設置には、設置場所や作家の作風、知名度などをもとに作家を決める「オーダーメイド方式」を採用していた。しかし、昨年11―12月に実施した市民アンケートの結果、「一般公募方式」の導入を求める声が目立ち、市は設置方法を見直すことにした。

 この日は、2005年度から始まる見直し後の新計画(09年度まで)に、市が導入を検討している一般公募方式など、市民参加の方法について議論。

 一般公募方式についてある委員は「時間、手間、予算がかかることを覚悟しておく必要がある」と述べた。また、別の委員は「最終的に専門家の目で見ないと、ただの物を置くことになってしまう」と、市民参加の難しさを指摘した。

 市は、07年度の市制施行85周年の節目や設置場所・テーマによって一般公募を導入するなど、柔軟に対応する考えを提示。奥岡座長は「日本のモデルになるような市民参加方式を考えていくのもいいのでは」と述べ、設置場所を決める市民ワーキンググループを設けることなどを具体策として検討していくことにした。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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