松風町のパブリックアート1基破損

update 2004/8/5 10:26

 函館市が市内10カ所に設置したパブリックアート18基のうち、同市松風町の1基が破損されていることが4日、分かった。パブリックアートは「市民がうるおいとやすらぎ、豊かさを感じる」ことを目的に1999年度から設置している、公共空間での芸術作品。事業開始後、初の悪質な行為に、市は落胆している。

 破損されたのは、同町のグリーンプラザBブロック(函館競輪松風町サービスセンター側)にある「函館の妖精 舞い」(永野光一さん作)。3月29日に「函館の妖精 調べ」(高さ約85センチ)とともに設置された高さ約1メートルのブロンズ像で、妖精が両手を広げて舞っているデザイン。制作費は2基で500万円。

 市都市デザイン課などによると、同日午前6時ごろ、清掃作業員が発見した。台座上の半球部(ブロンズ)に取り付けられた左足が、半球部からもげ落ちそうな状態だった。「意図的に力を加えないと、ああいう状態にはならないのではないか」(同課)という。

 これまで設置した18基に対し、いたずら書きなどの行為はあったが、破損は今回が初めて。同課は「二度と起きないよう市民の良識に訴えたい」と力を込め、井上博司市長も「心ない行為を非常に残念に思う」と談話を出した。

 市は函館西署に通報するとともに、再発防止に向けライトアップできるかどうかの検討を始めた。また、永野さんと相談し、早急に補修する予定。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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