八雲/車の夫婦、孫4人死亡、ダンプと正面衝突

update 2004/8/4 10:07

 【八雲】3日午前11時35分ごろ、八雲町野田生292の国道5号で、深川市納内町2、無職、湯浅秀晴さん(67)の乗用車と、八雲町内浦町、運転手、川本秀稔さん(44)の大型ダンプカーが正面衝突。乗用車に乗っていた湯浅さんら4人が同町内の病院に運ばれたが、全身を強く打ち、間もなく死亡した。

 八雲署などの調べによると、亡くなったのは湯浅さんと妻の久子さん(63)、湯浅さん夫妻の孫で上磯町茂辺地5、宗山幸夫さんの長男で会社員、宗山太樹さん(18)=札幌市中央区北2西24=と、二男の上磯茂辺地中3年、晃起君(15)。川本さんは足に軽いけがをした。

 湯浅さん夫妻は同日朝、深川を出発。札幌で2人の孫を車に乗せ、晃起君の家に向かう途中だった。同道を函館方向に走行中、対向車線にはみ出し、ダンプカーと衝突。車両前部がダンプカーの下に食い込み、そのまま後方に5メートルほど押されたという。

 現場にはダンプカーのブレーキ痕だけが約13メートルにわたり残っており、川本さんは「急にこちらの車線に、はみ出してきた。ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話している。同署は、湯浅さんの居眠りやわき見運転の可能性もあるとみて原因を調べている。

 現場は片側1車線の見通しの良い直線で、野田追橋より八雲市街地寄り。当時路面は少しぬれていた。事故を目撃した近くに住む小学6年の少年(11)は「ドーンという大きな音が鳴り、びっくりして来た。ひどいけがをしていて、見ていてつらかった」と話していた。

 道警によると、函館方面本部管内で4人以上の死亡交通事故が起きたのは、統計が現存する1975年以来初めて。道内でも2003年6月に後志管内共和町で、4人が死亡した事故以来の惨事となった。

 同本部管内で3人が死亡した交通事故は1975年以降、83年11月の八雲町、96年6月の上磯町の2件だけ。また、昨年は2人以上が亡くなった交通事故がゼロで、複数の死者を出したのは2002年11月の上磯町での事故以来。

提供 - 函館新聞社



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