市水族館に体験学習施設としてのニーズ
update 2004/8/1 14:25
(1)イカ78・9%(2)カニ52・2%(3)タコ50・1%(4)サケ43・9%(5)コンブ41・1%―。
函館市が建設を予定している水族館「海の生態科学館」(仮称)で、市民が展示・飼育を望む魚種のベスト5だ。25種類の魚種から複数選択できる質問方法で、市の魚でもある「イカ」は圧倒的な人気を誇る。2位以下も道南で身近な海生物が顔をそろえた。
ちなみにワースト3はフナ6・5%、コイ8・3%、イワナ13・6%で、淡水魚が並んだ。また、「そのほか」で自由に書き込まれた中にはエイ10件、イルカ9件、ペンギン・熱帯魚8件などの魚もあった。
身近な魚の展示を望む声は、「どのようなことを見る・知る場所か」という問いの答えにも表れた。最多が「函館の周辺の海にいる生物」57・3%。以下、「函館と海とのかかわり」30・6%、「生物の行動・習性」30・5%と続いた。
これらの答えを考え合わせると、「函館近海の生物の習性や函館と海のかかわり」になる。水族館建設基本構想策定委員会(委員15人)でも「体験学習施設としてのニーズが非常に多い」と受け止めている。
具体的に求める水族館施設は、(1)トンネル型水槽72・3%(2)お弁当を食べられる休憩場所52・2%(3)大型水槽51・8%が上位3つ。付帯施設としては、(1)レストラン64・1%(2)展望場所61・5%(3)土産物店49・2%だった。
大人1人の料金については、600―1000円未満が44・6%で最多。400―600円未満23・5%、1000―1500円未満23・3%で、市は「800円程度が目安」としている。
11月をめどに基本構想をまとめるため、議論を進めている同委員会。「娯楽性と教育施設とのかかわり」「採算性」「函館の独自性」…。ある程度、予想されたことといえ、難しい課題が浮き彫りになった。“ヒント”になるはずのアンケート結果が、逆に委員の頭を抱えさせている。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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