「平和大使」の中学生6人、広島出発前に市長と懇談

update 2004/7/28 10:07

 函館市の「平和大使」として来月、広島と長崎両市で開かれる平和祈念式典に参列する市内の中学生6人と井上博司市長との懇談会が27日、市役所で行われた。井上市長は「戦争の悲惨さと平和の尊さを学んできて」と激励した。

 広島に派遣されるのは神前瑞希君(戸倉3年)、藤沢元己君(西3年)、日田早織さん(函館遺愛女子3年)で、期間は8月4―7日。長崎は小田切麻理英さん(港3年)、上出雪実さん(本通2年)、馬渕唯さん(的場3年)で、同7―10日。

 自己紹介した6人は、「戦争の悲惨さと平和の尊さを学んできて、学校のみんなに伝えたい」と口々に抱負を語った。井上市長は「函館市は二度と戦争を起こさないよう1984年に核兵器廃絶平和都市を宣言し、今年は20年の節目。暑いので体調を壊さないよう気を付けて」と送り出した。

 平和大使の派遣は94年度からスタートし、今回で11回目。中学生ら青少年の平和意識の高揚が目的で、市民から寄せられた折り鶴を式典でささげ、平和を祈る。市によると、今年は昨年より4万羽多い約10万羽の折り鶴が集まったという。(吉良 敦)

提供 - 函館新聞社



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