市水族館アンケート 反対・慎重派が1割
update 2004/7/27 10:16
第4回函館市水族館建設基本構想策定委員会(桜井泰憲会長、委員15人)が26日、同市役所で開かれ、市民を対象に実施した水族館に関するアンケート(速報値)の結果が報告された。自由に意見を記入する問いに対し、函館の特徴を生かした水族館計画策定を望むなど、建設に前向きな声が目立つ一方、市の財政事情を考慮し、建設に反対または慎重な意見も1割近くを占めた。
アンケートは 1、20歳以上の無作為抽出市民2000人 2、低年齢児保護者978人 3、小学4―6年生402人を対象に6月から7月にかけて実施。1は回収数722人(回収率36・1%)、2は同676人(同69・1%)、3は同397人(同98・8%)だった。1は347人、2は240人から自由意見が寄せられた。
反対意見の中には「財政の厳しい函館市にとって水族館は必要ない」「後の維持も考えると無理して作る必要はない」など、明確に反対している声のほか、「オープン初年は入館者も多いが、継続できなければ税金の無駄遣いになる」「黒字にすることを念頭に着手していただきたい」など、黒字経営を疑問視する声があった。
これら明確な反対と慎重な意見は1の一般市民から寄せられたものが圧倒的に多かった。 この日は、こうしたアンケート結果について議論。委員からは「娯楽性を求めていることが分かった」「体験学習のニーズが非常に多い」「子どもたちが期待する声がよく伝わってきた」とする意見のほか、「この際、経営のことを先に考えていくのもひとつの方法では」といった指摘もあった。
次回会合までに、アンケート結果を分析したうえで、基本構想の中身を議論していくことを確認して閉会した。(吉良 敦)
提供 - 函館新聞社
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