往年の名車、道南走る〜クラシックカーレース始まる〜

update 2004/7/25 15:27

 時代を飾った名車が集結―。道南地方を1周するクラシックカーレース「第4回トロフェオ タツィオ・ヌボラーリ・イン北海道・道南ステージ」(同実行委主催)が24日、金森倉庫特設駐車場(函館市豊川町)を発着点に始まった。夏空の下、古き香りが漂う名車たちが午前10時にスタート。道内外から駆け付けた約1000人の観客が、沿道から熱い声援を送った。

 イタリア人の伝説的ドライバー、タツィオ・ヌボラーリにちなんだ大会で、92年にイタリアのマントヴァ市で初開催。北海道にモータースポーツを根付かせようと、同会事務局が開催権を取得し、00年から道内でも開催している。

 世界で2台限定生産の「47年製フィアット・エルミーニ1100スポルト」やフェラーリなど、道内外から25台がエントリー。レースは七飯町大沼とニセコ町などを巡り、翌25日に函館に戻るツーリングマラソン形式で、走行距離は約500キロ。走破タイムの正確さを競う。

 往年の名車をレンズに収めようと、会場はカメラを手にした大勢のギャラリーらでにぎわいを見せた。レース観戦のため、江差町から家族5人で来場した山本龍也君(7)は会場で購入した赤のフェラーリの模型を手に「フェラーリが大好きなので、実際に見られてすごくうれしい」と大喜び。岩手県から観光で函館を訪れた上平明男さん(54)は「こんなイベントが見れて幸運。函館がまた好きになった」と話していた。

 来年4月にオープン予定の「はこだてアメリカンクラシックミュージアム」の展示会も同時開催。気品あふれる33年製フォードセダンなど6台が並び、来場者の目を楽しませた。

 25日程は、午前8時にニセコ町を出発。八雲町や上ノ国町を通り、午後4時ごろ同駐車場に戻る。(上杉幸生)

提供 - 函館新聞社



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