「ヘタでいい ヘタがいい」絵手紙創始者小池さんが講演会

update 2004/7/24 13:51

 絵手紙の創始者で、日本絵手紙協会会長の小池邦夫さん(63)=東京在住=を招いた講演会が23日、函館国際ホテル(函館市大手町)で開かれた。市内や全国各地から訪れた絵手紙愛好者約460人を前に、小池さんが絵手紙に対する熱い思いを語った。

 函館に最初の絵手紙教室が開講して10周年を記念し、実行委(北出喜代彦代表)が企画した。小池さんの函館での講演は1997年以来2度目。

 小池さんは「絵手紙を語る」と題し講演。「絵手紙は自分の目で見た物を自分の言葉で書くから人の心に響く」と魅力を語り、「不器用こそ人間らしさが出る。私がいつも言っている“ヘタでいい ヘタがいい”の真髄は、全力、本気で描くこと。それがその人の魅力で、いつか人の心を打つ作品ができる」と力説した。

 尊敬している青森県出身の版画家、棟方志功の話に及ぶと、上着を脱ぎ、頭にねじり鉢巻きをして熱弁。「棟方さんは版画では世界に名をはせたが、私は棟方さんの筆で描いた絵に感銘した」と話し、自ら模写した志功の絵を来場者の前で公開する場面も。

 合言葉としている「ヘタでいい ヘタがいい」を地でいく小池さんの魅力に来場者も引きこまれ、講演が終了すると、大きな拍手が沸き起こり、スタンディングオベーションにまで発展するほどの盛り上がりを見せた。

提供 - 函館新聞社



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