NTTとNCV、ブロードバンド競争激化
update 2004/7/23 12:31
函館のブロードバンド(高速大容量通信)市場で、NTT東日本函館支店と、ケーブルテレビ(CATV)のニューメディア函館センター(NCV)の競争が激化している。NTTのグループ会社などが今月、NTTのブロードバンドを活用した家庭テレビ向け映像配信サービス「フォース・メディア」を開始。同支店はこれを機に、光ファイバーによる常時接続の「Bフレッツ」の加入者増を進めている。迎え撃つNCVは、4月から開始した多チャンネル化を前面に押し出し、31日まで2カ月間の利用料や初期負担を無料とするキャンペーンを展開。一歩も引かない構えだ。
フォース・メディアは、パソコンではなくテレビに提供するサービスで、NTTのブロードバンド利用者が対象。一部のADSL(非対称デジタル加入者線)でも視聴可能だが、「Bフレッツの方が、高速大容量で安定しやすい」という。
配信するのは、ニュースやスポーツなど専門番組30チャンネルが基本。映画などのビデオ1000タイトルも2本まで見られる。ビデオ3本目以降は1本に付き315円から。利用料は基本プランで月額2415円。基本プランにインターネット接続料などを加えると月額7140円からとなる。
函館は、NCVがCATV用のケーブルを利用したセット販売を武器に、顧客争奪戦で先手を打ってきた地区。国内大手のヤフーBBの攻勢もあり、NTTは苦戦を強いられてきた。同支店は「NCVのセット戦略に出遅れていた感があったが、これで肩を並べられる。新サービスはBフレッツ普及のキラーコンテンツ(決定打)になる」と自信をのぞかせる。
対するNCVは「番組数だけでなく、2007年導入予定の地上波デジタルにも対応している点で、フォース・メディアより充実している」と優位性を強調。インターネットとCATV(21チャンネル)のセット(月額4095円から)に加え、BS、CSなど77チャンネルが楽しめる「デジタルパック」(別途月額2625円)がヒット。8月のアテネ五輪を控え、全加入数は2万1000件を突破した。「NTTはマンションが主体で、当社は戸建てがメーン。ある程度住み分けができているが、競合は避けられない。さらにシェア(占有率)を伸ばしていきたい」と意気込んでいる。
提供 - 函館新聞社
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