佐々木さんが民謡全国大会に向け練習に熱

update 2004/7/22 11:30

 道南民謡界の若手実力者として活躍する、函館市昭和の佐々木小百合さん(25)=基歌津支部所属=が、10月に東京・両国国技館で開かれる全国大会「内閣総理大臣賞争奪戦」に向け、熱のこもったけいこに励んでいる。高校生の時以来2度目の出場で、「体調に気をつけ、普段通りの実力を出し切れるよう頑張ります」と健闘を誓っている。

 週1回、上磯町七重浜住民センターのホールで実戦的なけいこに励み、歌声がホール内に響き渡る。のどを痛めないよう、通しで歌うのはせいぜい1、2回。けいこでの歌も真剣そのものだ。

 大きな声で歌える練習場所が限られているため、「自家用車の中で歌ったり、口をタオルで押さえながら練習することもある」。

 4月に行われた、同大会の予選に当たる民謡・民舞北海道春季大会で「道南口説節」を歌い総合優勝し、代表を勝ち取った。当時、かぜをひき、決して万全ではなく、「無理に高い音を出さず、いつもよりも低めの音程で歌った。しっかり歌うことができ、満足できた」と無欲の勝利を強調する。

 8歳年上の姉の影響で4歳から民謡を習い始めた。親せきでもある三浦基歌津さんの指導を受けながら、めきめきと力をつけ、2001年には第13回道南口説節全国大会で優勝に輝くなど数々のタイトルを手にした。大会では常に「道南口説節」を歌う。「地元のことを歌い、一番なじみのある唄(うた)。他の地域の人には負けたくないですね」と話す。

 子どものころから活躍してきた佐々木さんにも民謡を続けるかどうか、迷った時期があったが、今は「熱中できるものがあることを誇りに思う。声が出るまで歌い続けます」と言い切る。

 前回の全国大会は緊張して、気がついたら終わっていたと言う。本番まで3カ月を切った。「しっかりと歌いたい」と、あこがれの舞台を待ちわびている。

提供 - 函館新聞社



前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです