函館子ども歌舞伎、立ちげいこ始まる

update 2004/7/18 15:47

 函館市民会館で10月3日に開く6度目の公演に向け、函館子ども歌舞伎(市川団四郎主宰)の立ちげいこが16日、神山町会館で始まった。団員たちが本番の動きや表情づくりに取り組み始め、けいこに熱が帯びている。

 本年度は古川亜美さん(函館白百合高校1年)を団長に小学1年から高校生まで34人で活動。公演では、鴬塚誉仇討「乞食の花嫁」と、白波五人男、二月堂「良弁杉の由来」、新古演劇十種の内「戻り橋」の4作品を発表する。配役も決まり出演する作品ごとに分かれ、市川主宰の自宅などでけいこを続けている。

 立ちげいこには、ほぼ全員が出席。普段のけいこではできない立ち回りのシーンを中心に、衣装、小道具を使いながら4作品すべてを最初から通して練習した。

 市川主宰は動作や間合い、位置取りなど自ら手本を示しながら熱心に指導。団員たちも教わった通りの動きを、汗をにじませながら体に覚え込ませていた。

 市川主宰は「人数が増えたので見応えある芝居ができそう。本番まで着実に仕上げていきます」と団員たちの成長に期待。

 「戻り橋」で綱役を演じる藤山森君(函館ラ・サール中学校2年)は「いよいよという気持ちになってきた。最後のシーンの立ち回りが一番の見どころなので、基本的な動きから確実に身につけていきたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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